Atelier MOKUMOKU Annex

Entry 584   Permanent LIN K

10年がかりの庭

“洋書に出てくるような庭を再現して欲しい。”
“庭の中にシーンが異なる部屋のような空間をいくつも作って欲しい。”
“迷路のような面白い動線を!”

丁寧にスクラップブッキングされた大量の庭の写真を見せていただきながら、熱く語ってらしたCさま。
先月末にほぼ3徹して描きあげたガーデンプランです。 目の周りがへこむし、肌ボロボロ(汗) 

2010020210170000.jpg

アンティークショップから取り寄せた大きな両開き門扉を開けると、大判の自然石を贅沢に使ったフォーマルなアプローチガーデンが広がります。
アプローチを進むと左手に見えるキングサリのトンネル。トンネルと逆を向くと、大きなシンボルツリーの広がる芝庭。
トンネルに誘われ、行き着く先には緑豊かなサンクンガーデン。
サンクンガーデンからおうちを見やると、そこにはフォーカルポイントの素敵なコンテナを囲んだシンメトリーな花壇。
ローラアシュレイのカタログに載っているようなリビングの2つの縦長の窓からは、コンテナを両脇に配したシャビーなベンチのある眺め。
バックヤードと呼ぶにはもったいない広さの芝庭には、小さな子どもさんたちが遊ぶブランコと砂場。
そこへつながる秘密の通路がもう一つ・・・。

・・・・・いや~、洋書に出てくるような庭って描きやすいのだと、大変な勘違いをしていました。
Cさんの選んだ写真を見ていると、整形式(の庭)が多い。 
整形式や最近のシンプルモダンなどは絵に表しやすいから、作業が早い。
現場の現況確認には描く直前にも再度行っていて、頭の中にこうして・ココにこれして・ここを通って・・・とイメージがあり、あとは図面に落とし込んでいくだけ~と簡単に考えていました。
ところが、Cさまのおっしゃる“部屋”と“部屋”のつなげ方がものすごく難しい。
使いやすさばかり気にしてると“部屋”が似たようなボリュームばかりになり、面白みがない。 

何時間もけがき、何パターンも増えていくラフ案。
こんなときは初心に戻って、再度、ゾーニング・軸取り・動線確認。
なんだか学生に戻った気分でした。

ご予算とかけ離れたプランになってしまいましたがご夫婦に気に入っていただけ、“10年かけて創っていきます!”という言葉をいただきました。
この言葉、本当に嬉しい! 良い夢が見られそうです!

ご自分の土地を『庭』に変えなければ、土地のまま。
お客様に土地を『庭』に変える醍醐味を味わっていただき、そこで過ごす時間に満足していただき、そこに在るものを愛でる心のゆとりを持っていただけることが何よりも嬉しいです。


2010/02/02   アトリエ木々のプランニング     584TB 0   584Com 0  

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